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COLUMN&INTERVIEW

ECCCA 体験型環境講座「知って体験、みんなの地球~みつろうラップとプラスチック~」

2020年8月17日(月)にゆめーるきっず(NPO法人だんだん、松山市富久町)の夏休みプログラムで依頼のあった「プラスチックごみ削減体験」を行いましたので報告します。

このプログラムの体験講座として今回選んだ体験は「みつろうラップづくり」。

大半の人が一度使ったら捨てているラップ。とてももったいないですが、このおかげでとても便利な暮らしができているのも事実です。

今回は、水洗いして何度も繰り返し使えることができるみつろうラップを手作りすることで、プラスチックとは?ごみとは?地球温暖化との関係は?といったことを参加していた子どもたち14名と一緒に考えました。

プラスチックの現状と地球温暖化

「レジ袋・ペットボトル・服・スポンジ・歯磨き粉」これらはプラスチックですか?

こんな声かけから始めた環境講座。ペットボトル以外はほとんど手が挙がりませんでした。

これらは全てプラスチックが含まれていることが多いです。プラスチックは自然には存在しないもの、つまり、人間が作り出したものです。プラスチックのおかげで便利で豊かな暮らしができる。しかし今、使い方が問題となっています。

①海への影響

海の生き物のお腹の中からプラスチックが見つかっています。レジ袋が餌に見える、餌がプラスチックを食べていたなど、海の生き物へ影響が出ています。なぜ海にプラスチックが存在するのか?正しく捨てなかったゴミは最後には海に流れつきます。

②人への影響

5mm以下のサイズになったプラスチックのことをマイクロプラスチックといいます。世界の海には1300万トンほどあると言われています。

海に流れ着いたゴミが紫外線などの影響により劣化して小さくなるものと、服の繊維に含まれるプラスチックが細かすぎて回収できずそのまま海に流れてしまうものがあります。

よって、海の生き物が食べることの出来る大きさとなり、やがて人が食べることにつながり、人の体に影響が出てしまう可能性があります。

③地球への影響

ごみを捨てるためには運ぶ・燃やすといった作業が必要です。そうすると出てくるのが「温室効果ガス」。この温室効果ガスが増えていることで地球の気温が昔より上がっている=地球温暖化が起きていること、地球温暖化の影響が世界中で出ていること、そして今後どうなるかを「2100年の天気予報」を見て考えてもらいました。

この天気予報には、毎年夏は40度超え、大雨が降って災害が起きているところもあれば全く降らないところもある、最大級の警戒が必要な台風が来るといった内容になっています。これを見て、参加者の1人が言いました。

「2100年よりもっと早くこんな未来が来るんじゃない?」

みつろうラップづくり

みつろうラップは布の上にみつろうを置いてアイロンで溶かすことで簡単に作ることができます。部屋にはみつろうのいい香りが漂っていました。

布はみつろうによってコーティングされ、とても硬くなります。お皿の変わりにもなるし、サンドイッチやおにぎりを包むのにも良いです。レンジには使えないのと酸には弱いので使い方に多少の注意は必要ですが、長く使い続けることができます。

「みつろうはどこで買えますか?」と聞いてくれた子がいました。家でも作りたいのだそうです。色々な大きさのものを作って、用途に合わせて長く使うことができればラップいらずの暮らしができるかもしれません。

身近なプラスチックを探してみよう

みつろうラップづくりの順番を待っている間に身の回りにあるプラスチックを探してもらいました。カバンの中、部屋の中、窓から見えるもの、自分の着ている服など本当にたくさん探しました。

「ポリエステルってプラスチック??」

「服のタグがプラスチックだよね??」

「この服のどこがプラスチックかな??」

「消しゴムのケースにプラって書いてあるよ!」

こうして探すと本当にプラスチックだらけ。このプラスチック本当に必要かな?プラスチックではないものに出来ないかな?最後にこのように声かけをしました。

プラスチックとどう付き合うか

今日見つけたプラスチックは初めからごみではなく、自分や暮らしにとって必要で大切なものです。でもいつかは不要となり、ごみとなる。

「ごみとなるまでどう使うか」

「そもそも本当に必要なのか」

「正しく捨てる方法とは何か」

プラスチックがないと多分暮らすことができないであろう世の中。プラスチックとどう付き合うか?講座をしながら自分自身が改めて考える必要があると感じた1日でした。

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この記事を書いた人

ECCCA

愛媛県地球温暖化防止活動推進センター 愛媛県における温暖化防止活動をサポートし、実践活動、情報提供やコーディネートを行っています。