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COLUMN&INTERVIEW

ECCCA体験型環境講座「知って体験、みんなの地球~わたしたちの暮らしと海~」

愛媛県学生地球温暖化防止活動推進員の藤田かれんです。

2020年8月20日(木)に松山大学での休日子どもカレッジ(NPO法人ワークライフ・コラボ)にて実施した「海洋プラスチック講座」について報告します。

講師は、海洋プラスチックごみについての講座を数多く実施し、愛媛県地球温暖化防止活動推進員としても活動している小池あゆみさんです。

ウミガメの特性

「世界中には7種類のウミガメが生息していて、そのうち、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類が日本の砂浜に産卵します。育った子ガメは海流に乗ってハワイまで回遊し、さらに成長したら、また海流に乗ってハワイから日本へ戻ってきます。このような特性をもつウミガメに、近年、亀の体内にストローやゴミ袋などのプラスチックごみが詰まるという事件が発生しています」

プラスチックの分別方法(松山市)

「プラスチックごみは、可燃ごみ、プラスチック製容器包装、粗大ごみ、ペットボトルの4種類に分類して捨てます。これらを分類するにはリサイクル識別表示マークを目印にします。「PET」と書かれたマークが表示されたものはペットボトル、「プラ」と書かれたマークが表示されたものはプラスチック製容器包装、何もマークが表示されていないもののうちごみ袋に入らない大きなものは粗大ごみ、ごみ袋に入るものは可燃ごみにそれぞれ分類されます」

プラスチックの特性と現状

「プラスチックの生産量は、割れにくい、衛生的、軽い、持ち運びやすいといった利便性から、缶やビンの生産量に比べて増加しており、その分、プラスチックごみも増加しています。また、プラスチックは石油から作られた合成樹脂を溶かしたものであり、自然には還らない人工物です。そのような大量のプラスチックごみが海に漂流されていることが深刻な問題となっています。この問題は海洋汚染だけではなく、海に生息している多くの生物の生命が脅かされています」

海洋プラスチックごみの影響

「太平洋ごみベルトという海流や風の影響でごみが集中している海域があります。この一帯は、ウミガメの回遊ルートと被るため、ウミガメは、このごみが集中した海域を回遊することで餌であるクラゲと間違えてビニール袋を食べてしまったり、鼻にストローが刺さったりといった被害を受けています」

「プラスチックは紫外線に弱くその影響で劣化し、5mm以下のマイクロプラスチックが生成され、多くの魚がプランクトンと間違えてマイクロプラスチックを飲み込み、体内に蓄積されているという問題もあります。このマイクロプラスチックは、プランクトンと同じ大きさで、プランクトンの5倍もの量が漂流しています。マイクロプラスチックが体内に蓄積された魚を人間が食べると人体にも影響が出てくるかもしれません」

私たちにできること

「プラスチックは軽くて丈夫で水に強いため、いつまでも水中を漂い続けます。少しでも海洋プラスチックごみを減少させるために、ごみを正しい方法で捨てること、落ちているごみを拾うこと、そして3Rです。これらを意識しながら生活をしていく必要があります」

※3R:Reduce(ごみを減らす)、Reuse(繰り返し使う)、Recycle(再資源化する)

ストローを使ったエコ工作

今回細かく切ったストローをビーズに見立ててボトルネームを作成しました。子どもたちはボトルネームというよりブレスレットとして身につけていました。

子どもたちはこの体験を通して、ストローは使ったらゴミになるだけでなく、工夫次第で再利用することができることや、細かいビーズを床に落とさないように気をつけることでごみを周囲に散らかさない習慣を楽しく学ぶことができました。

講座を終えて

私たちは、海で魚を釣って食べたり、海水浴を楽しんだりします。参加していた子どもたちも今年の夏休みに海へ遊びに出かけていました。地球表面の約7割を占める海は、私たちの生活に密接している身近な自然環境です。私たちは海から様々な恩恵を受けており、その自然環境を保護しなければならないということを今回の講座で学びました。

海のごみの80%は陸から発生したもので、これ以上海洋プラスチックごみ問題が深刻化してしまうと海やそこに生息している生物だけではなく、人間にもその被害が返ってくるでしょう。海で楽しく遊んだり、魚を安心して食べたりすることができなくなったりするかもしれません。そのために自分にできることは何か、向き合って考えなければなりません。

プラスチックごみを減らす工夫をする生活は、窮屈なものではなく、今回のエコ工作のように、新たな発見があったり、友達との思い出ができたり、生活がより楽しいものになるかもしれません。私自身も楽しみながら、まず自分にできることとして、可愛いエコバックや水筒、マイ箸マイストローを持ち歩くなど身近なことから実践していきたいです。

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この記事を書いた人

ECCCA

愛媛県地球温暖化防止活動推進センター 愛媛県における温暖化防止活動をサポートし、実践活動、情報提供やコーディネートを行っています。