若者の気候変動を訴えるムーブメント Fridays for Futureとは!?
気候変動対策を訴える若者のムーブメント、Fridays for Futureについてご紹介します。
Fridays for Futureの始まり
Fridays for Futureはスウェーデンに住む当時15歳のグレタ・トゥーンベリさんが、2018年8月から気候変動に対する行動の欠如に抗議するために、毎週金曜日に一人でスウェーデンの国会前に座り込みをしたことをきっかけに始まった運動です。
グレタ・トゥーンベリさんって誰?
グレタさんは、気候変動に対して科学者の声に耳を傾けて欲しいという思いのもと、毎週金曜日にストライキをしている勉強が大好きな女の子です。2019年9月23日に国連の気候変動サミットでスピーチもおこなっています。
彼女は気候危機を危機として認識し科学者の声を聞くことを求めています。私たち、若者の未来を守るために科学者の声を聞くことは非常に大切です。なぜなら、世界各国の1万人を超す科学者が、気候変動に対していますぐ行動しなければならないと言っているにも関わらず、政治家や企業、市民は耳を傾けていないからです。
グレタさんは出来るだけ環境に優しい生活をするために、お肉を食べない、飛行機に乗らないといった生活を選択することで気候危機と戦っています。
世界に広がるFridays for Future
グレタさんの行動は多くの若者の共感を呼び、すぐに世界的な広がりを見せました。
2019年9月20日から1週間行われた“Global Week for Future”では、世界で700万人以上がストライキをし、気候変動に対する行動を求めました。
Fridays for Futureの波は日本にも
この世界的なムーブメントに共感する若者は、日本にもたくさんいました。
私もグレタさんのスピーチを見たことをきっかけに2019年9月にFridays for Future Hiroshimaを立ち上げた一人です。
発足以来、学生たちを中心に、徐々に全国各地に活動が広がっています。
2019年11月に行われたマーチではさらに開催地域が増え、25都道府県28地域で声が上がり、現在も立ち上げ地域は増え続けています。
日本でのFridays for Future の活動
日本でのFridays for Futureの活動は主に3つあります。
1つ目はグローバル気候マーチの主催です。
2019年の9月のマーチには日本で約5000人が参加しました。
2つ目は行政機関に気候非常事態宣言を出してもらうように働きかけることです。
気候非常事態宣言とは国や都市、地方自治体などが気候変動への危機について非常事態宣言することによって、気候変動への対応を優先的にとるものです。
現在日本では30以上の自治体が宣言しています。
3つ目は石炭火力発電に融資している銀行へのダイベストメント(銀行口座からの引き揚げ)です。
6月にはFridays for Future Japanのメンバーがメガバンクの株を購入し、株主総会に出席し、気候変動対策について質問しました。
そのほかにも日本各地のFridays for Futureは各地域、様々な活動をおこなっています。
小泉環境大臣の出身地である横須賀では、新設予定の横須賀石炭火力発電所建設中止を求める手紙を小泉環境大臣に届けるアクションを行いました。横須賀のメンバーが届けた190通の手紙は全て小泉大臣が目を通してくださいました!
福岡では「#グリーンフライデーズ」という日々の生活で出来る環境に優しい行動を毎週金曜日に呼びかけています。
例えば「ミルクを選ぼう」では、牛乳に比べてエコな豆乳やアーモンドミルクなどの植物乳を提案しています。
各地のSNSアカウントから色々な情報が得られるのでぜひチェックしてみてください!
また、Fridays for Future Japanでは一緒に活動するメンバーを募集しているので興味のある若者はぜひホームページの応募フォームからお申し込みください!
まとめ
いかがでしたか?
気候変動と聞くと難しいことに聞こえるかもしれませんが、公共交通機関を使ったり、お肉を減らしたりと小さなことから一つずつ行動することができます。
ぜひ、皆さんにできることを一つずつやってみてください。