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COLUMN&INTERVIEW

冬は省エネ&貯金のチャンス大!! ~省エネは生活の質を向上させる第2弾~

このコラムの目次

今年の冬は省エネのチャンス
2022年冬季省エネに向けてのニュース
家電を賢く使おう
断熱の基本は窓から
節電プログラム「ディマンド・リスポンス」で省エネとポイントゲットを両立しよう
まとめ

今年の冬は省エネのチャンス

最近朝晩が10℃前半もしくは10℃未満となり急に冷え込み始めました。ついこの間まで冷房完備だったご家庭やオフィスでもいつのまにか冬支度に移っているのではないでしょうか。今回は冬支度をする際に是非参考にしてほしい内容をお届けします。コラムの後半では資源エネルギー庁の指揮の下、各電力会社が実施する「お得な」節電プログラムも紹介しますので、是非最後まで読んでみて下さい!

さて、今回は「省エネは生活の質を向上させる第2弾」と題し、夏にアップしたコラムの冬ver.として、お役立ち情報を盛り込みながら、無理なく省エネ活動を実施できるお手伝いをいたします。

2022年冬季省エネに向けてのニュース

2022年11月1日、経済産業省が省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議において、「冬季の省エネルギーの取組について」を決定しました。今年のエネルギー事情に関して押さえてほしい内容は3点です。

  1.  ロシアのウクライナ侵略などの影響により、世界規模でエネルギー安定供給の不確実性が高まっている
  2.  3月に発生した福島県沖地震等による発電所の停止
  3.  悪天候による太陽光の出力の大幅な減少に対し、異例の寒さによる電力需要の大幅な増大

つまるところ、「国内外の状況どちらを踏まえても供給が需要に追い付いていないので、各家庭、団体で省エネに努めてください」という方針。加えて、2050年カーボンニュートラルに向けての省エネルギー化も同時進行で進めていく方針なので、国は国民への普及を一層加速させる必要があります。

この決定によって私たちはこの冬を賢く乗り切る必要が出てきました。具体的にどのような方法が有効になってくるのか考えてみましょう。

家電を賢く使おう

夏同様、家電を賢く使って快適に冬を過ごしましょう。資源エネルギー庁のHPに掲載されている「冬季の省エネ・節電メニュー(ご家庭の皆様)-本州・四国・九州-」によると、家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)は暖房が32.7%、冷蔵庫が14.9%、給湯が12.6%、続いて照明、炊事、その他多数の項目が並んでいます(図1)。

(家庭の電気使用割合(冬季の1日間):資源エネルギー庁監修「冬季の省エネ・節電メニュー(ご家庭の皆様)-本州・四国・九州-」内のグラフを参考に作成)

今回はこの中でも暖房部門で最も割合の高いエアコンと、冷蔵庫、給湯、その他の部門で最も割合の高い照明についての省エネ工夫を紹介します。

  • エアコン

本格的に使用する前にフィルター掃除をしておきましょう。月2回を目安にフィルターを掃除することで埃がたまるのを防ぎ、暖気を送りやすくなります。また、使用時には羽を下向きにしましょう。暖気は上昇するので、できるだけ下へ下へ…と暖気を回してあげることで部屋全体が温まります。さらに、扇風機やサーキュレーターを併用し、暖気を循環させるとより効果的です。最近ではサーキュレーターのみの電気代が 0.675円/1時間 と、1円以下のものが多く販売されているので是非取り入れてみて下さいね!

  • 冷蔵庫

設定温度を冬用に変えてみましょう。冬は夏ほど設定温度を低く(強)にしなくても食品を衛生的に保存することが可能です。不安…という方は、無理はなさらないほうが良いですが、可能であれば是非「中」に設定してみて下さい。

  • 給湯

寒くなると、湯船のお湯が冷めやすくなってしまいます。ご家族で順番に入られる際はできるだけ入る時間を固めて、追い炊きをしなくて済むように工夫してみると良いでしょう。

  • 照明

照明は点灯時間を短くする、白熱電球をLEDに変えるなどの方法があります。LEDは普及されてから久しく既に使用している人も多いかもしれません。他には、大きな電気を明々とつける代わりに暖色系の小さな明かりを灯したり、夜早めに就寝の準備をし、アロマキャンドルでリラックスしたりするなど省エネ効果とヒーリング効果を両立する方法も試してみてはどうでしょう。

断熱の基本は窓から

冬は窓辺に工夫を加えれば夏以上に断熱効果が期待できます(ここで言う「断熱」は部屋の中から室外へ熱を逃がさない性能のことです)。窓は一番熱の出入りが多い部分なので、お家を建てたりリフォームしたりするときも窓の断熱が非常に大きなポイントとなるので是非冬支度の際も参考にしてみて下さい。

窓自体をグレードアップする予算があれば断熱性の高いものに変えてみて下さい。暖房器具の使用を抑えることが出来、節約・省エネに繋がるからです。単板ガラスからペアガラスに変更すると約56%、室内から外へ出る熱を抑えることが出来ます。

カーテンも厚さがあるものや冬仕様の素材で作られているものを選ぶと窓周辺を温かく保つことが出来、効果的です。カーテンを変える予算が…という方はお家にある、もう使わないブランケットやバスタオル、じゅうたんなどを窓周辺に敷いてあげることで断熱効果を高めることが出来るので是非試してみて下さいね。

(室内と室外の熱移動を現した図)
出典)一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)より

節電プログラム「ディマンド・リスポンス」で省エネとポイントゲットを両立しよう

さて、また電気のことに話を戻し、最初に少し紹介した節電プログラムについて説明します。「ディマンド・リスポンス」をご存じですか?「ディマンド・リスポンス」とは、小売り電気事業者が、エネルギー需要のひっ迫状況を踏まえ、デジタル技術を活用して電力利用者へ「電力の需要状況に応じたタイムリーな節電要請」を行う仕組みです。利用者は節電の基準が出来るので取り組みやすい仕組みとなっています。さらに、これは「お得」なプログラムなのです。というのも、その達成度合いに応じて参加者には利用料金支払いにも利用できる特典などが付与されるからです。

(ディマンド・リスポンスのシステムディマンド・リスポンスのシステムを資源エネルギー庁のHPを参考に作成)

このプログラムには全国の電気事業者や携帯会社も協賛しているので、楽しく省エネ、お得にポイントゲット、ポイント利用を両立することが可能です。

まとめ

いかがでしたか?今回は冬ver.の省エネについてコラムを書きました。私は、楽器を置いている部屋の防音性を高めるために窓を二重にしているのですが、防音効果に加え断熱性も高くなり、夏は涼しく、冬は暖かくして過ごすことが出来ています。このことからも個人的に窓の断熱性を高めることはかなり効果的だなと感じています。

また、節電プログラムを例にしたように最近は、省エネは楽しく、お得にしていくもの、という認識になってきています。無理を強いるもの、というイメージがなくなれば自発的に取り組めると思うので、今回紹介した内容以外でも「あ、これいいかも!」と思うキャンペーンなどがあれば積極的に調べて参加してみるのも良いと思います。今回のコラムが皆さんの行動のきっかけづくりとなればうれしいです!
(学生推進員 八木新葉)

節電プログラム ディマンド・リスポンス|経済産業省 資源エネルギー庁 (setsuden.go.jp)
setsudenmenu_katei02.pdf (meti.go.jp)
冬季の省エネ・節電にご協力ください | 省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)
部屋が冬寒いのはなぜ?窓ガラスと断熱の仕組み | 窓リフォーム研究所 (shinku-glass.jp)

この記事を書いた人

愛媛県学生地球温暖化防止活動推進員

愛媛県地球温暖化防止活動推進センターより委嘱を受けて活動しています。

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