フィリピンから考える環境問題
皆さんこんにちは。今回はフィリピンから考える環境問題についてお話ししたいと思います。
私はこれまでにフィリピン・セブに5回渡航経験があります。
フィリピンに行こうと思ったきっかけは、フィリピン留学をしていた同年代の人から留学体験を聞いたことがきっかけでした。日本と同じくらい発展している場所のすぐ近くにストリートチルドレンがいたことに衝撃を受けたと聞き、リゾート地としての一面と発展途上国としての一面を実際に生で見て学びたいと思ったからです。
実際に渡航してみるとフィリピン人の人柄や気候、食事、文化などに魅了され、5度も行くことになり、今ではフィリピンの留学エージェントもするようになりました。
改めてフィリピンでの生活を見つめ直したときに環境問題についての課題と希望が見えました。
フィリピンの災害リスク
台風や洪水などの気象災害の影響をランク付けした報告書「世界気候リスク・インデックス」の2020年版によるとワースト1位が日本で2位がフィリピンです。
フィリピンも日本と同じように台風の影響を大きく受けています。2013年にフィリピンに上陸した台風は約1600万人(東京都の昼間人口と同じくらい)が被災し、約6300人が死亡。110万戸の家が壊れたり、失われたりするという、すさまじい被害が発生しました。
フィリピンでは手作りの家も多く、日本のように建物は強くありません。台風の被害を受けても、金銭的に余裕がなく、新たな家を建築することが難しい家庭がほとんどです。
フィリピンのゴミ問題
一番初めにフィリピンに着いて街中を歩いた時に衝撃的だったのが道端のゴミの多さです。ありとあらゆるゴミが道路にポイ捨てされていました。
また、フィリピンで生活していて感じたのは個包装の商品の多さです。日本ではシャンプーやトリートメント・調味料などはボトルなどに入って販売されているものを使っている人が多いと思いますがフィリピンでは違います。色々な商品が一回分ごとに分けられた状態で販売されています。
理由は貧困層の人たちがその日に得た収入でその日に必要なものを買っているからです。調味料などもその日に必要なものを一個ずつ買えるようになっているので、その分プラスチックゴミは増えてしまいます。
フィリピンのゴミ山
フィリピンでは、ダイオキシンなど有害物質が発生するという理由で、ゴミの焼却処分が認められていません。ごみ焼却炉を作るためには、厳しい基準をクリアした大規模な焼却施設を作る必要があります。
そのため、フィリピン・セブでは現在イワナヤンという地区に大きなゴミの集積場を作って、そこにセブ中のゴミを集めています。もうすでにこの集積場の許容量は超えていますが、空き地を見つけてはなんとかゴミを積んでいます。
フィリピンではゴミ山から売れるものを探して生活をしているスカベンジャーと呼ばれる人たちがいます。収入は安定しておらず、ゴミ山では生ゴミと日光によって有害物質が発生するため住民の健康被害も心配されます。
フィリピンでの環境問題に対する希望
ここまではフィリピンの環境問題の課題を書きましたが、生活する中でいくつか希望もあったのでご紹介したいと思います。
1つ目は竹ストローやステンレスストローなど繰り返し使えるストローの普及が進んでいることです。私自身、初めてフィリピンで竹ストローを使いましたが、紙ストローに比べて美味しく飲むことができました。
2つ目はアイスのドリンクでもプラスチックカップの代わりに紙カップを使っているお店が多いという点です。日本のスターバックスでも今後、アイスのドリンクでも紙カップが使われることになるようですが、フィリピンでは私が最初に行った3年前から紙カップが使われていました。南国らしい、フルーツシェイクのお店でも紙カップが使われているところが多いです。
3つ目は再生可能エネルギーについてです。フィリピンでは太陽光発電や洋上風力などの事業も進んでいます。太陽光発電に関しては日本の企業も参画しています。これからますます再生可能エネルギーの分野も発展していくのではないかと思っています。
まとめ
いかがでしたか?今回はフィリピンから環境問題について考えてみました。環境問題は日本だけではなく、世界共通の課題です。
私自身、少しでもゴミを減らすためにマイボトルを持ち歩いたり、物を買うときには本当に必要かを考えて買うようになりました。最後に書いた、何度も使えるストローを使用することは日本でも可能だと思います。また、再生可能エネルギー100%の電力会社への切り替えもスマホを使って10分で行うことも可能です。
皆さんも小さなことから一つ一つやってみてください。