プロが教える!美味しくサステナブルな野菜レシピ
今年の夏も高温多湿な毎日が続きましたね。今このコラムを読んでくださっているそこのあなた、夏バテしていませんか?
今回は、9月に学生推進員が「プロの」野菜料理家に教わった食育や美味しくサステナブルなレシピを紹介したいと思います!
このコラムでわかること
・野菜料理家 やのくにこさん
・推進員メンバーもチャレンジ!美味しい夏野菜レシピ!
野菜料理家 やのくにこさん
今回、取材に協力してくださったのは、松山市で野菜料理家として活躍されている「やのくにこ」さんです。
やのさんは、愛媛県で野菜不足解消の料理講座を開催される傍ら、6次産業化プランナーとして県内の第一次産業を元気づけようと県内の農家さんが誇る野菜を使ったレシピ考案や商品開発を行っています。
また、松山市花園町商店街を元気づけるため、魅力的な街づくりにも取り組んでいます。さらに、最近では、YouTube「くにこキッチン」も始めたとか。
まさに、食で地域活性化を目指す!という感じですね!
やのさんの活動の原点は、実はご主人の健康診断だそう。
病院の先生に「このままだと生活習慣病が心配される」と忠告され、危機感を感じたやのさんご夫婦。
生活の中で何を変えればよいのか迷っていた時、やのさんは、ある一つの結論に至りました。それが「野菜料理」です。
朝・昼のご飯は普段通り、ただし夜ご飯を「野菜料理のみ」にすることにしたのです。
野菜料理と聞いて、「それだけ?」「もしかして、サラダ生活?無理!」と感じた方もいらっしゃるのでは?
しかし、やのさんが考えたのは糖質、脂質を抑えつつもタンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に摂れるしかもおいしくお腹いっぱいになる野菜レシピです。(そのうち、今回紹介する、やのさんおすすめの詳しいレシピは後程♪)
始めは、仕事から帰宅したご主人からは不評だったそうです。(決しておいしくなかったからではありません!別の理由です。)
なぜなら、「肉」「魚」「お米」がなかったからです。しかし、1週間、2週間、1か月、半年…と「夜ご飯は野菜料理」生活を続けていくうちに、ご主人のご不満も減っていったそうです。(習慣ってすごい。)
さらにうれしいことに、見て分かるほど体にも変化が出始めたのだとか。そして、2年の月日が経過して、ご主人はなんと、15㎏の減量に成功!
これを機に、やのさんは、「同じような悩みを抱えている人の役に立てられる情報」を意識し始めたそうです。
さて、それからやのさんは様々な活動を経て、(実は愛媛大学農学部、愛媛大学大学院博士号取得までたどり着いています。) 現在も様々な分野で活躍されています。
やのさんについてもっと詳しく知りたい方は矢野さんが経営する各種サイトやお料理教室、やのさんを取材した各メディア記事にも注目してみてくださいネ♪
くにこキッチン 野菜料理家 やのくにこの美味しいブログ
推進員メンバーもチャレンジ!美味しい夏野菜レシピ!
さて、ここからは実際に推進員メンバーも挑戦した、おいしい夏野菜レシピについて紹介します!今回紹介するのは「ナスの豚肉載せ香味ソースかけ」です。レシピは以下の通りです。
ナスの豚肉載せ香味ソースかけ (4人分)
ここで、やのさんポイントをちょこっとご紹介♪
・ナスには体を冷やす効果がある
・豚肉には代謝を上げるビタミンB1が含まれている
・夏の疲れを取るおかずとして、肉と野菜のバランスの取れたおすすめの1品です
・ミョウガや青しそは香味野菜として香りを楽しもう
(香味野菜が苦手な方はトマトの角切りを代用してもgood!)
作り方
①ナスは縦に半分に切って皮に斜めに3ミリ幅で切り込みを入れ食べやすい大きさに切る。長ネギはみじん切り。ミョウガは輪切り。青しそは千切り。
(ネギのみじん切り)
(ナスの皮に斜めの切り込み)
(食品ロスはこれだけ!(ナスのへた、ミョウガの外側の部分、青しその茎))
ここで、やのさん&推進員メンバーからちょこっと解説!
ナス特有の紫色の部分は豊富なアントシアニンが含まれています。これは天然色素のポリフェノールの一種です。特にナスから抽出したものを「ナスニン」と呼びます。(かわいい名前ですね。)アントシアニンと同様、眼精疲労効果や抗酸化作用が期待されます。
さらに、皮までしっかり食べることでフードロス解消にもつながります!人にも地球にもダイエタリーな調理ポイントです!
②フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、ナスを皮目から焼く。3分ほど焼いたらひっくり返してオリーブオイル大さじ1を足して焼く。焼き色がつき、しんなりしたら器に盛りつける。
③フライパンに豚肉を入れ、塩コショウをして両面焼いていく。
④ナスの上に豚肉を盛り付けて、タレとミョウガと青しそをかける。
【実際の完成品がこちら!】
【ナスと豚肉だけなのにお腹いっぱいになる上、ごはんが進む!】
やのさんの目指す食育は「世代を超えた食育」だそう。推進員メンバーにも開いて下さった講座は「大人の食育講座」でした。
20代までは比較的代謝が良く、ヘビーな食事を続けていても体に負担がかかっていることを感じにくいそうですが、30歳を過ぎると徐々に代謝が悪くなり、食生活に気を付ける必要があるそうです。疲れた自分へのご褒美に、と思って甘いお菓子や脂身の多いお肉料理などを食べ続けていると舌は喜んでも体が悲鳴を上げているのです。
「知らないで食べる、から、知って食べるへ」「健康な食生活を楽しく続ける」ために無理のない範囲で野菜料理を研究し続けるやのさんの講座はこれからの生活に役立つ情報ばかりでした。また、実際に料理をすることで今回の調理ポイントのように、「食べない」選択肢をするのではなく、「食べる」選択をするうえでフードロスを解消するにはどうすれば良いか、というポイントを日々発見することもできます!
人にも地球にも優しいお料理で一緒にエコな食生活をしませんか??
(学生推進員 八木新葉)